【WordPress】<del><ins>のdatetimeを+00:00から+09:00へ修正

テキストエディタのデフォルトで登録されているクイックタグの中にある、<del><ins>ボタンを使用すると、datetime属性により日時が挿入されます。そのままだと、世界標準時+00:00になっているので、+09:00の日本時間に修正する方法を紹介します。
普段、この<del><ins>タグは、ほとんど使用することがないのですが、クイックタグの整理をしている時に、<del><ins>ボタンを押してみました。 下記は、クイックタグの整理について書いた、前回の記事です。
<del><ins>タグの役割
例えば、記事の中に、
私は、コーヒーが苦手なので、紅茶派です。
このような文章があったとします。 記事にした当初はそうでしたが、状況が変わり、訂正したいとします。
私は、コーヒーが苦手なので、紅茶派です。
現在は、コーヒーのおいしさを知り、コーヒー派になりました。
1行目が<del>で囲って削除した文章です。2行目が、<ins>で囲って追記した文章です。
こうすることで、その記事を前にも読んでいる人がまた読んだ場合、訂正された部分と追記された部分がハッキリ分かります。 状況が変わった場合だけではなく、間違いがあって訂正する場合にも活用できます。
このようにせず、
私は、コーヒーが苦手なので、紅茶派です。
を完全に削除してしまい、
私は、コーヒー派です。
と変更してしまうと、
『あれ?この人、紅茶派って言ってなかったっけ?』
となってしまうので、<del><ins>を活用した方が分かりやすいですね。
datetime属性
<del datetime="2016-05-28T22:00:00+00:00">ABCD</del>
<ins datetime="2016-05-28T22:00:00+00:00">EFGH</ins>
このように、クイックタグの<del><ins>ボタンを使用すると、datetime属性により、日時が挿入されます。
この日時は、表面上は見えません。 datetime属性が使用されていない場合も、使用されている場合も、見た目は同じです。
じゃ、なんのためにそんな属性を使うの?と思いますよね。 『いついつ、ここを変更してるよ』 と、検索エンジンに分かるようにしているそうです。 そうした方が評価が上がるらしいです。
時間のズレ
現在の日時が、2016年5月29日08時00分00秒である場合、修正前の状態だと、上記にあったように、表示されています。前日28日の22時ちょうどになっていましたね。
本来は、
2016-05-28T22:00:00+00:00
ではなく、
2016-05-28T22:00:00+09:00
と表示されなければいけません。
2016-05-28
というのは、年月日です。
22:00:00
というのは、時刻で、時分秒です。 この時刻は、世界標準時です。
+00:00や+09:00
というのは、世界標準時に対しての誤差です。
日本は、世界標準時よりも+9時間進んでいるので、『+09:00』と表します。 +00:00の場合、9時間前の時間を示すので、おかしいなぁと思い調べたところ、下記サイトに辿りつきました。
Datetimeを+09:00に修正する
『quicktags.js』と『quicktags.min.js』修正します。 『+00:00』となっている部分を、『+09:00』と修正します。
【変更前】/wp-includes/js/quicktags.js
return now.getUTCFullYear() + '-' +
zeroise( now.getUTCMonth() + 1 ) + '-' +
zeroise( now.getUTCDate() ) + 'T' +
zeroise( now.getUTCHours() ) + ':' +
zeroise( now.getUTCMinutes() ) + ':' +
zeroise( now.getUTCSeconds() ) +
'+00:00';
})(),
qt;
【変更後】/wp-includes/js/quicktags.js
return now.getUTCFullYear() + '-' +
zeroise( now.getUTCMonth() + 1 ) + '-' +
zeroise( now.getUTCDate() ) + 'T' +
zeroise( now.getUTCHours() ) + ':' +
zeroise( now.getUTCMinutes() ) + ':' +
zeroise( now.getUTCSeconds() ) +
'+09:00';
})(),
qt;
【変更前】
/wp-includes/js/quicktags.min.js
b.getUTCFullYear()+"-"+a(b.getUTCMonth()+1)+"-"+a(b.getUTCDate())+"T"+a(b.getUTCHours())+":"+a(b.getUTCMinutes())+":"+a(b.getUTCSeconds())+"+00:00"}();
【変更後】
/wp-includes/js/quicktags.min.js
b.getUTCFullYear()+"-"+a(b.getUTCMonth()+1)+"-"+a(b.getUTCDate())+"T"+a(b.getUTCHours())+":"+a(b.getUTCMinutes())+":"+a(b.getUTCSeconds())+"+09:00"}();
修正後
修正しただけでは、『+00:00』のままです。 ブラウザのキャッシュ等を削除してから、表示しなおしてください。
尚、挿入される時間は、編集や新規追加でページを開いた時間や、保存ボタンを押した時間が表示されます。
『あれ?時間が狂っている?』
と思うかもしれませんが、現在の時刻が表示されるのではないです。
<del datetime="2016-05-28T22:00:00+09:00"><s>ABCD</s></del>
<ins datetime="2016-05-28T22:00:00+09:00"><u>EFGH</u></ins>
修正後は、このように、+09:00と表示されるようになりました。 クイックタグの<del><ins>を使われていて、気になっていた方は修正してみてください。
投稿日: 2016/05/29 最終更新日: 2022/09/10
投稿日: 2016/05/29
最終更新日: 2022/09/10