山菜の王様と女王様!タラの芽とコシアブラ

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春の楽しみといえば、いろいろとありますが、美味しい山菜が出回る時期です。
毎年楽しみにしているのが、タラの芽とコシアブラ。
山菜の王様と女王様と言われる、タラの芽とコシアブラについて紹介します。

山菜とは?

色々な山菜

山野で自生するものを山菜と言います。
野菜は、人間が食用にするため畑などで育てたものを言います。
春になると、山へ山菜採りに出かけることを楽しみにしている方もおられます。
野菜と違って、山菜はそれほど多くは流通されていません。
山菜の種類によっては、なかなか見かけないものも多くあります。
自分で山へ入って探すこと、それを食すこと、楽しみが2倍3倍になりますね。
ただし、熊が出たり遭難したりというニュースも多くありますので、正しい情報や知識を得た上で楽しまないといけません。
私有地内はもちろんのことですが、国有林など、山菜取りが禁止されている場所では、許可なく山菜取りをしないようルールを厳守しましょう。
見た目が似たものを食して死亡するという事故もよくあるので、気軽に山菜取りに出かけるのは本当に危険なことです。
正しい知識を得た上で楽しみましょう。

山菜の種類

たけのこ
竹の若芽。
アク抜きが必要(不要な種類もある)。
種類によって違うが、シャキッとした食感で、甘みがあり香りが良い。
収穫時期は、3〜5月(種類によって違う)。
タラの芽
タラの木の若芽。
天ぷらの場合は、アク抜き不要。
もちっとした食感で、コクがあり、苦味が少ない。
収穫時期は、3〜5月。
栽培されているものは、早い時期に収穫される。
コシアブラ
コシアブラの木の若芽。
天ぷらの場合は、アク抜き不要。
タラの芽より柔らかく、程よい苦味がある。
収穫時期は、4〜5月。
ふきのとう
蕗(フキ)の花のつぼみ。
アク抜きが必要。
ホクホクした食感で、苦味がある。
収穫時期は、1〜4月。
木の芽(山椒)
山椒の若芽。
アク抜き不要。
特有の爽やかな香りとほのかな辛味がある。
収穫時期は、3〜4月。
木の芽(アケビ)
アケビの若芽。
アク抜きが必要。
苦味がある。
収穫時期は、3〜5月。
アサツキ
アサツキの葉や鱗茎。
アク抜き不要。
ネギと似ているが、辛味が強く香りが良い。
収穫時期は、3〜5月。
カタクリ
カタクリの若葉や茎、花、全体。 シャキッとした食感で、ほんのり甘みがある。
調理方法によっては、軽くアク抜きをする。
収穫時期は、3〜5月。
赤こごみ
キヨタキシダの若芽。
カリッとした食感で、コクがある。
収穫時期は、4〜5月。
青こごみ
クサソテツの若芽。
アク抜き不要。
シャキッとした食感で、クセのない味、軽くぬめりがある。
収穫時期は、4〜6月。
せり
セリの葉から根まで全体。
アク抜きが必要。
茎、根はシャキッとした食感、ミツバに似た味。
収穫時期は、3〜5月。
山ウド
山ウドの若芽。 天ぷら以外は、アク抜きが必要。
シャキッとした食感で、ほろ苦さがある。
収穫時期は、3〜5月。
うるい
オオバキボウシの若芽。
アク抜き不要。
シャキッとした食感で、ほろ苦さがあり、ネギのような軽いぬめりがある。
収穫時期は、5〜6月。
ゼンマイ
ゼンマイの若芽。
アクが強く、アク抜きが必要。 コリコリとした独特の食感。 収穫時期は、4〜6月。
ワラビ
ワラビの若芽。
アクが強く、アク抜きが必要。
シャキッとした食感で、ほろ苦さがあり、ぬめりがある。
収穫時期は、3〜5月。
フキ
蕗(フキ)の葉柄。 アクが強く、アク抜きが必要。
シャキッとした食感で、ほろ苦さがあり、香りがある。
収穫時期は、4〜6月。
行者ニンニク
行者ニンニクの葉茎。
アク抜き不要。
ニンニクやニラのような香り、それ以上の香りがする。
収穫時期は、4〜6月。
よもぎ
よもぎの若葉。
天ぷらや薬味にする場合以外は、アク抜きが必要。
特有に香りがあり、苦味がある。
収穫時期は、3〜5月。
つくし
スギナの胞子茎。
アク抜きが必要。
もやしのような食感で、苦味がある。
収穫時期は、2〜5月。

山菜の王様「タラの芽」

タラの芽

タラの木は、ウコギ科タラノキ属の落葉低木です。
トゲトゲとした木です。
2m以下の若いうちはトゲが多く、大きくなるにつれてトゲがなくなるそうです。
そのタラの木の若芽が「タラの芽」です。
タラの芽が山菜の王様と言われる理由は、その「おいしさ」と「栄養価」だそうです。

タラの芽の栄養価

ビタミンB群、ビタミンC、E、K、β-カロテン、カリウム、食物繊維など。

タラの芽が出回る時期

タラの芽は、4〜5月になると、よくスーパーや産直市場で見かけます。
栽培されているものは、冬の終わり頃にスーパーなどで出回ります。

タラの木の苗木

自分で育てて、毎年収穫して食べるというのも楽しみが増えます。
庭に植えるスペースがあるなら、タラの芽好きの方にはおすすめです。

タラの芽の選び方

タラの芽は、色々な状態で売られています。
幹の部分から切られたもの、幹の部分がないもの。
葉がある程度成長したもの、まだ葉が成長していないもの。

タラの芽の食べごろは、3〜5cmくらいで、葉が少し開き、赤紫色がかっているもの。

だそうです。
成長するほど苦味が増すので、お好みでお選びください。
切り口が黒ずんでいないものをお選びください。
日持ちがしないので、野菜室で保存し、2〜3日で食べるようにしてください。

タラの芽の下処理

タラの芽のハカマ

タラの芽は、天ぷらにする場合は、アク抜きの必要がありません。
その他の調理方法の場合は、ほうれん草のようなアク抜きが必要です。
苦みもなくとても食べやすいです。
下処理も特に難しいことはなく、時間もかからないので気軽に山菜を楽しめます。

タラの芽のハカマを取る

タラの芽の根元を切り取り、茶色いハカマの部分を取ります。

タラの芽の天ぷら

タラの芽の天ぷら

筆者のタラの芽の一番好きな食べ方は、天ぷらです。
食感や味を一番楽しめる食べ方かなと思います。
塩でも天つゆでも、どちらで食べてもおいしいです。
もちっとした食感、コク、何度食べてもおいしいです。
最初は、木の芽を食べるってなんだか不思議でしたが、かなりハマります。

山菜の女王様「コシアブラ」

コシアブラ

コシアブラは、タラの木と同じくウコギ科で、コシアブラ属の落葉高木です。
タラの木と違い、トゲのない木です。
コシアブラの樹液を漉して、金属の錆止めの油に使われていたことから、「濾し油(コシアブラ)」と名付けられたそうです。
そのコシアブラの木の若芽が「コシアブラ」です。
タラの木の芽は、「タラの芽」と言われているのに、コシアブラの木の芽は、「コシアブラの芽」と言われていないのは何故なのでしょう。
文字数の関係でしょうか。
コシアブラが山菜の女王様と言われる理由は、その「おいしさ」だそうです。
タラの芽より苦味がありますが、人によってはコシアブラの方がタラの芽より格段においしいと言います。
苦味が苦手な人は、タラの芽を好みます。
コシアブラはタラの木より大きく成長するため、若芽を採取しにくいそうです。
そのため、タラの芽と違いあまり出回っていません。

コシアブラの栄養価

ケンフェロール、クエルセチン配糖体、イソクエルチトリン、食物繊維など。

コシアブラが出回る時期

コシアブラは、4〜5月に出回ります。 タラの芽と違い、スーパーで見かけたことはありません。
地域によっては、よく出回っているのかもしれませんが、筆者の住む関西では今までに一度しか出会っていません。
出会ったのは道の駅です。
ずっと時期になると、産直市場などを探し回っていましたが一度も出会うことがありませんでした。

コシアブラの苗木

タラの木と違い大きくなるようなので、かなり広い庭があるようなら、自分で育てて毎年収穫なんてことができたら贅沢な楽しみ方です。
自分の山が欲しくなります。
そして、山菜だらけにしたいです。

コシアブラの選び方

コシアブラの食べごろは、葉が広がる前もの、柄が広がっていないもの、特に芽吹きはじめのものは希少。

だそうです。
切り口が黒ずんでいないものをお選びください。
日持ちがしないので、野菜室で保存し、2〜3日で食べるようにしてください。

コシアブラの下処理

コシアブラのハカマを取る

コシアブラもアクがあるので、天ぷら意外にする場合は、アク抜きが必要です。
タラの芽と同じく、ほうれん草のアク抜きのような感じです。
下処理は、タラの芽と同じく、根元を切り取り、ハカマを取るだけです。
根元を切りすぎると、柄がバラバラになるので注意してください。

コシアブラの天ぷら

コシアブラの天ぷら

タラの芽と同じく、天ぷらでいただきました。
タラの芽とよく似ていますが、タラの芽より柔らかく、ほろ苦さがあります。
それがまたいいと思いました。
夫は、その苦味が好みではなかったようで、タラの芽派です。
本当に、コシアブラをずっと食べてみたかったので、出会えて幸せでした。
次いつ出会えるか分からないので、目を閉じて味わいました。

さいごに

山菜に興味もなく、若い頃は全く食べようとも思いませんでした。
たまたま外食時に天ぷらをいただいた際に、山菜が色々と入っていました。
それまで、魚やエビやイカを好みましたが、その時に初めて、
山菜ってこんなにおいしいんだ!
と、気付かされました。
それからは、色々な山菜に興味津々です。
その中でも、「タラの芽」「コシアブラ」は絶品です。
春にしか味わえないですが、まだ味わったことのない方は、ぜひ味わってみてくださいね。

執筆者: M.Y.M

投稿日: 2024/05/24

投稿日: 2024/05/24

執筆者プロフィール

執筆者名: M.Y.M
Heeee Huuumの管理者です。日常の困りごとを解決する方法、暮らしを快適にする方法などを調べることが大好きです。問題が起こるたびに解決法を探すことに燃えています。なかなか解決法が見つからなかったことが解決した時には、「きっと他にも知りたい人がいるはず!」と思い、記事に残すようにしています。最近は、なかなか記事を投稿する余裕がないですが、マイペースに更新中です。